コールド消毒のコンセプトFは手順を間違えないようにしていただきたい。間違えて中和する前にレンズを目につけたらめちゃくちゃ目にしみる。今は1本タイプのコンセプトFも発売されているようである。対して1本タイプ、いわゆるマルチパーパス・ソリューションはその手軽さが特徴である。コールド消毒は煮沸や過酸化水素タイプに比べると消毒効果が弱くなる。使っていく上で少しでも清潔にしたいものだ。
照射法とは照射による滅菌法として、電離放射線(ガンマ線、電子線)による方法がある。これらの方法には特殊な照射設備が必要であり、医療機関での利用は限られている。放射線法とは放射線同位元素から放出されるガンマ線、電子加速器から発生する電子線、または制御放射線であるX線を照射することによって微生物を殺滅する方法である。これらの方法は、低温下で滅菌を達成でき、また透過力が強いため密封包装下の被滅菌物を容易に滅菌できるので効率的な方法であるが、材質面の変質・劣化が引き起こされる心配のないものに適応が限定され、また安全性の面から放射線漏れなどを防ぐ特殊で大規模な装置が必要となるため、医療用滅菌ディスポーザブル器具などの製造産業において主に利用されている。
ろ過法は被滅菌物に存在する微生物をろ過によって除去する方法で、微生物を殺滅する他の方法とは基本的に異なっている。加熱法や照射法が適用できない気体および液体に適用される。最近では、主にニトロセルロースやアセトセルロースなどのセルロース誘導体や、ポリカーボネートなどのプラスチックあるいはテフロン製のメンブランフィルターなどを用いたろ過装置が用いられている。フィルターの孔径は0.22μm(あるいはそれ以下、場合により0.45μm)のものが目的に応じて利用されているが、フィルターを通過する微小微生物も存在するので必ずしも完全な滅菌法ではない。医療機関においては、加熱滅菌できない薬液の無菌調製などに利用されている。ろ過滅菌法評価の指標菌にはBrevundimonas diminuta(以前はPseudomonas diminuta)を用いる。
コールド消毒というのはソフトコンタクトレンズのケア方法である。熱を加えずに(煮沸器を使わずに)ケアする方法だ。コールド消毒には過酸化水素を使うタイプ(コンセプトF、AOセプトなど)と1本で消毒と中和ができるタイプ(オプティフリー、レニュー、コンプリートなど)がある。消毒効果は過酸化水素を使う方がやや高いと思われる。
